5. コロナ禍における子どものストレスについて

 


 新型コロナウィルスの感染拡大のため、子どもたちの生活も一変しました。休校が続き、卒業式や入学式も迎えられずに区切りのつかないまま、短い夏休み、そしてやっと二学期が再開されました。しかし、感染防止から「三密」「ソーシャルディスタンス」で、思い切り友だちとも遊べず、我慢が続き、コロナの不安、勉強の不安もあり、子どもたちの心の負担はどうなっているでしょうか。
 成育医療研究センターの調査によると、子どもの7割がストレスを抱えているとのことです。

予期せぬ出来事に出合った時、子どもには次のような反応や行動がありがちです

1.頭痛や腹痛、不眠、食欲不振などの身体症状を示す。
2.すぐに泣く、怒り出すなど感情の起伏が激しい。
3.落ち着きがない、攻撃的になる、注意が散漫になるなど、 衝動的になる。
4.大人にしがみついて離れない。
  園や学校に行きたがらない。
5.赤ちゃん返りが出る。急に幼い言動をする。おもらし、夜尿がある。
  
行動の背景を理解しましょう
不安や恐怖からくるものです。子どもは言葉で表現する力が十分でない、大人の様子を見て、本来の気持ちを封じ込めてしまう、コントロールが効かない状態などから、身体や行動に出やすいのです。

対応について
・気持ちを受け止める状況を作る。できていることを認めてあげましょう。
・身体の緊張部分をほぐす。(深呼吸、マッサージ、温める、抱きしめる等)
・子どもと一緒に落ち着くことをする。(絵本、遊ぶ、音楽を聴く、絵を描く、料理等)

ポイント
★特にお母さんは余裕を失いがちです。お母さんが安定した気持ちでお子さんに関われるように、お父さん、祖父母の方、支えてあげて、追い詰めないようにしましょう。

★刺激過多や情報過多にならないようにします。時にはテレビ等を切り、話題もコロナ以外の楽しいことを試みましょう。

★不安、恐怖、いらだち、迷いなどのマイナス感情を、丁寧に聴いて受け止めて言葉にしてあげましょう。

★症状が長引く時、気になる時は、スクールカウンセラーや専門機関に相談しましょう。


参考
国立成育医療研究センター「コロナ×子どもアンケート」第2回調査報告
https://www.ncchd.go.jp/center/activity/covid19_kodomo/survey.html#3tab
早稲田大学本田恵子教授「家庭で過ごす期間の子どものストレスとその対応」
https://www.waseda.jp/fedu/edu/assets/uploads/2015/09/0e392fcd7091b47ec96d04a9c0006c0b